【コラム】不動産の罠:水道メーターを開けてびっくり?「13mm」と「20mm」の大きな壁
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はじめに:ご挨拶 こんにちは。富山市婦中町を拠点に、地域密着で不動産売買の仲介を専門に行っております、ハウスドゥ富山西(ハウジングマーケット株式会社)代表の瀬戸暁生(せと あきお)です。いつも当社のコラムをお読みいただき、誠にありがとうございます。
さて、これまで「境界標」や「側溝」、そして「床下」といった、マニアックな現場調査のお話をしてきました。今回はさらに視点を下げて、地面の「下」、つまり私たちの生活に欠かせないインフラについてお話ししたいと思います。
テーマは、**「水道メーターのフタを開けてみないと分からない罠」**です。
不動産査定において、電気や水道といったインフラが整っているかどうかは基本中の基本です。しかし、実は「水道が引いてある」という事実だけでは安心できない、不動産屋ならではのディープな視点があるのです。今回も少し専門的ですが、知っておいて絶対に損はない裏話をお届けします。
1. デジタルが示す「完璧な土地」の盲点 現在、当店ではお客様の大切な資産を最も適正に評価するため、ハウスドゥが誇る強力なインフラをフル活用しています。全国約700店舗から集まる膨大な取引データを集約した**クラウドシステム「DOネットワーク(通称:DOネット)」と、独自の「最新全国査定システム」**です。
このシステムに物件の情報を入力すると、「前面道路に上水道あり・敷地内引き込み済み」というデータだけで、AIは「すぐに家が建てられる優良な土地」として、非常に高い査定価格をスピーディーに弾き出してくれます。 しかし、パソコンの画面上でどれだけ完璧なデータが揃っていたとしても、私が必ず現地へ赴き、地面に這いつくばるようにして直接確認しなければならないものがあります。それが、敷地の隅にある青いフタ、「水道メーターボックス」の中身です。
デジタルデータは「水が通っていること」は教えてくれますが、地面に埋まっている管の**「太さ(口径)」**までは教えてくれないからです。
2. ブロアで泥を吹き飛ばし、メーターを覗き込む理由 古い空き家や長年放置された空き地に行くと、水道メーターボックスはたいてい土や落ち葉に埋もれています。私は愛用の草刈り機で周囲を整え、電動ブロア(送風機)でフタの上の砂埃を勢いよく吹き飛ばし、泥まみれのフタを開けて中を覗き込みます。
血眼になって確認するのは、メーターの文字盤やフタの裏に刻まれた小さな数字です。 そこが**「13mm」となっているか、それとも「20mm(あるいは25mm)」**となっているか。実はこの数ミリの差が、不動産取引において数百万円の価値を左右する「とんでもない爆弾」になり得るのです。
3. エコキュート時代に立ちはだかる「13mm」の壁 昭和から平成初期に建てられた古い家では、水道管の太さが「13mm」で引き込まれていることがよくあります。昔の生活スタイルであれば、これでも十分に生活できました。 しかし、現代の家はどうでしょうか。エコキュートなどの大型給湯器が普及し、お風呂でシャワーを浴びながら、同時にキッチンで食洗機を回し、さらに全自動洗濯機も動かす……といった、水を大量に使うオール電化住宅が主流です。
このような現代の生活において、「13mm」の細い管では圧倒的に水圧が足りません。「シャワーを浴びている最中にキッチンで水を出されると、シャワーがチョロチョロになってしまう」という悲劇が起こります。そのため、現在の新築住宅を建てる際、ハウスメーカーは必ず**「20mm以上」**の水道管を引き込むよう求めてきます。
4. 数十万円が飛んでいく「取り出し直し」の恐怖 もし、DOネットの「上水道完備」というデータだけを信じて、「すぐに家が建ちますよ!」と13mmの土地を売ってしまったらどうなるでしょうか。
買主様がいざ家を建てようとした際、ハウスメーカーから「この土地は13mmなので、道路の太い本管から20mmの管を新しく引き直す工事(取り出し直し工事)が必要です」と告げられます。 道路のアスファルトを重機で掘り起こし、新しい管を入れ、市役所に納付金を払い、再び道路を綺麗に舗装する。この工事には、数十万円、場合によっては百万円近い費用がかかります。これは買主様にとって完全に想定外の出費であり、「話が違うじゃないか!」と大きなトラブルに発展してしまうのです。
だからこそ、私は必ず自らの手でメーターボックスを開けます。 **クラウドシステム「DOネット」**で瞬時に市場の相場を出しつつ、現場の泥臭い調査で「見えないインフラのリスク」を事前に察知する。もし13mmであれば、最初からその工事費用を見込んだ適正な価格設定をしたり、買主様に事前にしっかりと説明したりすることで、全員が納得できる安全な取引を実現できるのです。
結び:ご自宅の「水道メーター」、見たことはありますか? いかがでしたでしょうか。普段は絶対に気にしない水道管の「太さ」が、実は大切な資産の価値を左右し、スムーズな売却の鍵を握っていることをお分かりいただけたかと思います。
今度のお休みの日にでも、ぜひご自宅の水道メーターボックスを開けて、フタの裏やメーターの数字を見てみてください。もし「13mm」と書いてあり、将来的に建て替えや売却をご検討されているなら、注意が必要です。
「うちのインフラ、最新の基準に合っているのかな?」 「売却を考えているけど、見えないリスクがないかプロに見てほしい」
そんな不安や疑問があれば、いつでもハウスドゥ富山西にご相談ください。 ハウスドゥが誇る独自の最新全国査定システムと、私が自ら現場に駆けつけてフタを開ける徹底した「アナログ調査」で、皆様の大切な資産価値を最大化するお手伝いをさせていただきます。
皆様からのマニアックなご相談を、心よりお待ちしております!
【筆者プロフィール】 瀬戸 暁生(せと あきお) ハウジングマーケット株式会社(ハウスドゥ富山西)代表取締役。 富山市内を中心に、不動産売買の仲介や空き家対策に奔走。ハウスドゥの**クラウドシステム「DOネットワーク(DOネット)」と独自の「最新全国査定システム」**を駆使する一方で、自ら現場で草刈り機やブロアを操り、水道メーターの泥まで払って確認する「現場第一主義」のアナログ調査を組み合わせることで、お客様に最適なご提案を届けています。月に一度、地元ラジオにも出演中!
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